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1月2日 WEBサイト制作への迷い
ホームページを製作することを、安易に申し出てしまったかなと思う。オレはカマウさんのこともスラムのこともケニアのことも何も知らないんだよな。もっと深く知らなくちゃ。というのも、カマウさんへの疑問がある。

今日、カマウさんが学校で生徒の頭を叩くのを見た。尻を叩くのはこれまでにも見たことがあったが、頭部は初めてだ。12歳くらいの身体の大きな少年は多くの他の子供達に混じってブランコで遊んでいた。往来するブランコに当たってケガをしないようにとの安全上の理由から、立ち入りを禁止されている部分がある。彼はそこに立ち入った。1度目の注意は口頭で、2度目は臀部を殴打、そして3度目、カマウさんの手は頭に伸びた。何度も注意されていたけど、頭を引っぱたくほどか?それとも他の子供達への見せつけのためなのか?元教師で作家の灰谷健次郎を標榜するカマウさんが頭を叩いたことは、オレには意外だった。体罰を行われた子供は自分が親となったとき、自らの子供に必ず自分が行われたことを繰り返す―――。

またカマウさんは毎日のようにアルフォースやベロニカを怒鳴りつけている。オレたち客人の前だろうと構わず叱咤する。アルフォースもベロニカも、いい大人である。ミスがあったにしろ、他に方法はないのか!?好ましい上司と部下の関係とは言い難い。怒られた部下は萎縮するから、また同じミスを繰り返す。あのやり方で部下の人望が得られるとは、オレには思えない。

さらに気になることは、カマウさんがケニア人を信用できないと断言することだ。ケニア人は必ずウソを付くという。オレは「ケニア人」と一括りにして人を判断しようとする考え方に承伏できない。日本人であっても、追い込まれれば嘘をつくこともあろう。カマウさんは日本人であるために、何度もこの地で裏切られていると思う。幾度となく騙されているに違いない。カマウさんの考え方は異国の文化で長年一人でやって来るうちに身に付けた防衛策なのだろう。たった2週間ほど滞在しただけのオレには何も言えないが、それでも、なんだか淋しい考え方だと思う。ケニアを愛してやまないカマウさんが、そんな考え方では悲しすぎる。カマウさんは心を閉じてしまったのか?ケニア人と信頼関係を築いて欲しい。

カマウさん以外のことも、オレはまだまだ何も知らないんだよな。スラムで人々がどんな生活をしているのか?家の外観は見るが、その中ではどんな生活が送られているのだろう。学校に通う生徒の様子だってだ。あーもっと知った上で協力を申し出るべきではなかったか。オレは自分が身につけた技術を有意義なことに役立てたいと思っていた。誇りを持った仕事をやってみたいと思っていた。スラムの実態を知らせるサイトの作成は有意義なことであると思う。27年間スラムにかかわってきたカマウさんに協力することで叶えられるオレの思いだろう。

ただ疑問があるのに、本当にこれほど大変な作業を受けることが出来るのか。疑問を正直にカマウさんに問うてみた。カマウさんは黙ってしまった。

1月5日に帰国の途に着くことが決まった。

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